第2回 日本城郭検定

2013/5/13に財団法人日本城郭協会主催、第2回 日本城郭検定が行われました。
今回からは3級、2級に加えて準1級が加わり、さらに規模が大きくなった印象を受けました。
第1回で2級に合格したので、前進あるのみ!ということで準1級を受験しました。
出題傾向、私が悩んだ実問題をいくつかご紹介します。

出題傾向
準1級は武者返し級と銘打たれ、テーマは”石垣”ということでしたが、全体の印象としては、テーマのというわりには石垣関係の問題は少ない印象を受けました。
やはり前回受験した2級にくらべて明らかに問題の難易度が上がっています。

今回の出題傾向は以下の様な感じでしょうか。
1. 写真を使用した問題はなし
2. 特定の城に対して、選択肢から”間違っているもの”を選択する問題が多い
3. 沖縄のグスクの数、中世山城での竪堀の一般的な幅など、特定の”数字”を選択する問題が多い
4. 戦国期以前の朝鮮式山城や、中国式都城、館などに関する問題が増えた印象を受ける

上記の中で特に悩んだのが3の「特定の”数字”を選択する問題」でした。4択問題なので答えに自信がなくても、消去法でなんとかなる問題も多いのですが、こればかりは覚えていないと答えようがありません。
また、個人的に4の「朝鮮式山城や中国式都城、館などに関する問題」は、あまり押さえていなかったため自信がないです。

行ったことのある城については、現地での印象、展示内容からなんとなく覚えている知識も多いのですが、これらの問題はしっかりと事前勉強が必要だと改めて感じました。

ちなみに自己採点では79点くらいと予想しています。前回検定の合格ラインが70点でしたので、それならば合格ですが、合格ラインが上がっていたらアウトですね。

以下にいくつか実問題をご紹介します。

実問題
正解は白文字で書いてありますので、マウスで反転させて下さい。ただしまだ正式な解答が発表されていないので、”たぶん正解”です。

問002 鬼ノ城は「日本書紀」などに記載のない謎の城であるが、どの分類に属するか。
1 神籠石系古代山城
2 朝鮮式山城
3 中国式山城
4 大和式山城
正解 → 1 神籠石系古代山城

問017 石垣山一夜城の正式な史跡名は次のうちどれか。
1 史跡石垣山一夜城
2 史跡石垣山
3 史跡石垣山城
4 史跡一夜城
正解 → 2 史跡石垣山

問023 関が原の戦い後、次の戦いに備えて慶長の築城ラッシュとなった。徳川系城郭の特徴は、その平面プランがほとんど共通していて、省エネ城郭と言える。篠山城と相似形の城とされるのはどれか。

1 水口城
2 淀城
3 伏見城
4 名古屋城
正解 → 1 水口城

問031 明治6年、徳川幕府のシンボル取り壊しのため「廃城令」が発布されたが、破却を免れた城はいくつあったか。

1 20
2 29
3 30
4 39
正解 → この問題は答えがわかりませんでした。とりあえず問題だけ載せておきます。

問072 福山城の記述について誤っているものはどれか。

1 元は城全体を囲う二重の堀があった
2 伏見城から櫓等を移築している
3 築城の際に幕府から金銭等の援助があった
4 北面に鉄板を張っていた
正解 → 1 元は城全体を囲う二重の堀があった
もしかしたら 「4 北面に鉄板を張っていた」 かも。「”天守の”北面に鉄板を張っていた」なら文句なしに正しいのですが…

問092 川越城の本丸御殿は建物のほとんどは失われ、現存するのは玄関、大広間、家老詰所などだが、かつてはどれぐらいの広さだったか。

1 約500坪
2 約700坪
3 約800坪
4 約1000坪
正解 → 約1000坪

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